- 普段の診察で、CT検査は紹介している。
- CT検査を依頼しても、その結果がよくわからない。
- 犬と猫のCT検査、CT画像を自分で見れる様になりたい。
- 犬と猫のCT検査を勉強する方法を知りたい。
- 犬と猫のCT検査を勉強できるサイトを知りたい。
- CTのデータを自分のパソコンでも見れる様にしたい!
- CTのデータのDICOMは、macでも見れるの?
CT検査は、小動物でも日常的な検査となってきています。
特に、生活環境が改善してきたことで、寿命が伸びているペットは腫瘍になりやすいです。
腫瘍の治療方針の決定や、病気の診断には今やCT検査は不可欠であり、CT検査から得られる情報は非常に有用です。
その一方で、CTの設備は高額であるため、検査ができる病院は限られており、勉強する機会は少ないのが現状です。
専門病院であれば、様々な症例を目にする機会はありますが、CT検査や診断自体を2次病院や専門病院に依頼している病院で勤務していると、勉強できる機会は少ないです。
飼い主から、検査のデータをいただいても、見る目がないと、異常がわかりません。
CT検査の読影に苦手意識がないですか?
CT検査を自分でも読める、読影できる様になりたくないですか?
CTの設備があるのに、読影に自信がない?
CT検査の読影で異常の発見や見逃しがない様にするには、
長年・様々な症例の経験数、知識量に依存します。
CT検査で異常を見つけるには、正常を覚えなければいけません。
では若手や新卒の獣医師、CTの設備がない病院では、CTの勉強はできないのか?
今回は、CTの設備がない病院で勤務している獣医師、若手で経験が浅い獣医師でも、
無料でCT検査が勉強ができる、読影できる様になる方法、サイトについて解説します。
こんな方におすすめ
- 犬と猫のCTの勉強をしたい
- 犬と猫の、CT画像の読影が不安
- 自分で犬と猫のCT画像を読影したい
- 犬と猫のCTのオススメの勉強方法を知りたい
ということがわかるので、ぜひ最後までお読みください。
私は、現在は獣医師として、主に整形外科手術を担当にして、働いています。
以前は東京大学で勤務し、学会でもアワード賞をいただきました。
その際に勉強になったおすすめの教科書をご紹介します。
詳しくは、『プロフィールや獣医師そらんの手術歴』をお読みください。
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管理者のプロフィール
こんにちは、獣医師そらあんです。 この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。 今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭 ...
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Contents
獣医師必見!犬と猫のCT画像、CT検査の読影を無料で勉強!おすすめの方法、サイト!
獣医がCTを無料で勉強できるサイト:IMAIOS
犬と猫のCT検査を解剖と共に、勉強できるサイトは「IMAIOS」というサイトです。
ここは有料プランもあるのですが、無料でもかなりの情報量があります。
犬と猫、牛や馬のCTの画像があります。
動物の解剖学:学習の難しさ
筋学は筋肉やその機能について扱う一方、骨学は骨の構造について扱う学問です。
解剖学の一分野である両学問は密接に関連しています。
というのも、ほとんどの筋肉は骨格に付着しているためで、そのおかげで関節付近の骨を動かすことができるのです。
しばしば「筋骨格」系という言い方がされるのはそのためです。
骨学と筋学は、様々な動物種の間の違いを明確にし説明するために高い正確性が求められる難しい学問分野です。
各動物種を他と分ける違いというのは、複雑かつ時に繊細なものです。
一方、獣医解剖学においては比較解剖学が、様々な動物種の解剖学上の類似点や相違点を扱う学問で、生物について学び理解するにあたっての助けとなります。
以上のような複雑さのために、イラストの分かりやすさと明快さが学習における非常に有効なツールとなります。
それゆえ、図像入りの解剖学においては、イラストよりもむしろ知識の伝達が重要事項となるのです。
現在、IMAIOSでは犬の筋学に関するモジュールがあります。
このモジュールでは、個別の筋肉や筋肉の断面、段階的な解剖の様子を表示することもできます。
様々な筋肉と筋付着部(筋肉が骨に付着しているところ)の関係性がわかるようになっています。
さらに、モジュールは非常に網羅的(600以上のイラストを収録!)で、平均して3、4つの方向からのイラストを収録しています(外側、正中、頭側、尾側+側面、背側、腹側)。
犬の筋学の解剖画像は、獣医学生がデジタルツールとして用いることができるように、一貫的かつ教育に適した方法で分類されています。
デジタルツールを活用する利点は、印刷された本よりもたくさんの画像を収録できる点、それゆえ筋肉とその付着部を多様な方向から扱うことができる点です。
印刷された紙のアトラスでは、これは実際的かつ金銭的に難しいでしょう(印刷費用、ボリュームの問題)。
このサイトには、初心者にも優しいメリット、特徴が数多くあります。
まず、チェックしてみたい方は下記からどうぞ!
獣医がCTを無料で勉強できるサイト:IMAIOSのメリット
言語が日本語対応
日本人にとってはこれは非常にありがたいですよね。
また、ボタン一つで英語表記にできることもメリットです。
これで、日本語、英語の両方の表記を学習することができます。
具体的には、右上のlanguageをクリックします。
そうすると、言語を選ぶタブが出てくるので、日本語を選択しましょう!
すると、上記の同じ画面が日本語表記になります。
CTの臓器の解説がある
CT検査の画像は、もちろん名前は書いていないと思います。
ですので、独学で学ぶ場合は、解剖学の知識が必要不可欠です。
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しかし、このサイトを使用すると、CT画像の各臓器が詳細に常に教えてくれるので、解剖を知らなくても、
イメージとして掴むことができます。
無料版
無料版で全ての機能を使えるのはこちらの3つになります。
有料版
有料版では、ほとんどの機能は使えませんが、実は、画像は見ることができます。
各臓器は色付けされていますので、
知識として、解剖がわかっていれば、非常にいい教材となります。
CT以外の情報が豊富
犬だけでも16のセグメントに分かれて解説がなされています。
このうちfreeと書いてあるものは、無料で見ることができます。
犬以外には、猫、馬、牛もあります。
会員登録で管理がしやすい
会員登録をしなくても、利用可能ですが、登録をすると管理が簡単です。
こちらから登録可能です。
オレンジ色のRegister から登録しましょう!
また、トップページの右上の
ログイン
から登録可能です。
トップページからの場合は、この様なポップアップが出ますので、
ここの登録から、会員登録をしましょう!
登録画面は、
ユーザープロフィール
アカウントの詳細
確認事項の3つです。
登録が終了するとこの様な画面になります。
すると、登録したメールアドレスに、下記の様なメールが来ているはずなので、
アカウントを有効にしましょう!
メールに記載のアドレスをクリックして、アカウントを有効にしましょう!
アカウント登録が完了すると、登録完了のメールが来ます。
有料になるとさらに特典
サブスクリプション登録で、vet-Anatomyの全機能にアクセスできます。
vet-Anatomyのサブスクリプションに申し込むと、本獣医学解剖アトラスに含まれる全モジュールを利用できます。。
ECVDI(欧州獣医画像診断学会)から専門医認定を受けたSusanne AEB Boroffka博士の協力のもと構想されたvet-Anatomyは、
インタラクティブかつ詳細な放射線解剖モジュールを獣医画像(X線・CT・MRI)とともに収録しています。
これらの画像には、Nomina Anatomica Veterinariaのラテン語を含む10の言語で解剖学名を示すラベルが付けられています。
vet-Anatomyのサブスクリプションで、ウェブ版、アプリ版vet-Anatomyの双方を使用できる様になります。
アプリ版はAndroidとiOSのスマートフォン・タブレットで利用できます。
サブスクリプション期間中は、アップデートや新しいモジュールの追加により常に最新の機能を使えます。
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しかも、年会費で払うと、たったの8000円程度です。
高い教科書を買うよりも、情報量も圧倒的に多いので、お得です。
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vet-Anatomyは、獣医画像をもとに作成された獣医学解剖アトラスです。
本アトラスは、医学、特に放射線医学分野で高い評価を得ているe-Anatomyと同じ枠組みに基づき作成されました。
vet-Anatomyは獣医解剖学に特化しています。
ECVDI(欧州獣医画像診断学会)から専門医認定を受けたSusanne AEB Boroffka博士の協力のもと構想された本アトラスは、
インタラクティブかつ詳細な放射線解剖モジュールを獣医画像(X線・CT・MRI画像)とともに収録しています。
画像の注釈は、Nomina Anatomica Veterinariaのラテン語を含む10の言語でご利用いただけます。
(詳細情報はこちらからご覧ください:https://www.imaios.com/jp/vet-Anatomy)
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本ブログでは、詳しく知りたい飼い主、獣医学生、進路や勉強に悩んでいる獣医師向けに、
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参考になれば嬉しいです。ここまでお読みいただきありがとうございました。