就職で大学病院の研修医を考えているけど新卒で行っても大丈夫?
新卒で大学病院の研修医になってついていける?
研修医になる人は新卒が多いの?既卒が多いの?
新卒で不安だけど、ちゃんと教えてもらえるの?
大学の研修医に行きたいけど、一般の病院に就職してからの方が勉強になる?
こんな方におすすめ
- 獣医大学研修医を考えている方
- 臨床をしっかり勉強したい方
実際に、東京大学外科研修医を経験した私が選んだ理由、期待できるポイント、
また実際に働いて感じた、これを期待して入ってきたら間違いない!というポイントをまとめました。
下記のポイントを重要視する場合、価値を感じる場合、期待したい場合、求めるポイントである場合は、大学病院をおすすめします。
本記事では、新卒獣医師が悩むであろう動物病院の内、大学病院を選ぶメリットを解説します。
また、私が、就職活動をするときに必要だった情報をまとめました。
大学病院を検討する一つの参考になればいいと思います。
獣医の大学病院研修医は新卒?既卒で行くべき?【現役獣医師が解説】
新卒で獣医大学研修医になるメリット
私自身は、新卒でそのまま、東京大学の研修医として就職しました。
さらに学生の時は、基礎系の研究室で、普段から診察に携わっているということはありませんでした。
周りの同期は、ほぼ臨床系の研究室出身でした。
しかし、不安でしたが、周りとの差を感じたのは、初めの1ヶ月程度でした。
その理由は何点か、考えられますが、
研究室が、臨床系でも、学生の間に勉強できることは限られている。
研究室に配属される間も基本的には国家資格の勉強や授業に追われている。
研究室に入って、病院作業を手伝っていても、実際に自分が主体で診察するのとは大きな違いがある。
ことが考えられます。
大学も閉鎖空間なのですが、同期に既卒も数人いるので、外の世界が知れます。
新卒でも、気軽に既卒と情報交換ができる。
一般病院は、院長のやり方に従う必要があり、経験則によるオリジナルのことも多いですが、
新卒で、研修医になると、そういった方法に染まらないまま、教科書にのっとった考えが身に付く。
ただし、全てが新しいことだらけで初めはかなりきついです。
国家資格に受かったところで、獣医師免許を持っているだけで、何の技術もないのは痛感します。
さらに、授業では臨床系の授業ではそこまで詳しくしないので、知識や情報も足りていないのです。
しかし、初めて来る場所が大学病院なので、全ての自分にとっての基本がここになります。
大学は必ずEBM、報告に則った治療を行うので、非常に勉強になります。
逆を言えば、外のやり方で、やってきた既卒も、大学の病院にやり方を変えないといけません。
勉強の環境は整っているので、新卒で入っても、全く問題なくやっていくことができます。
既卒で獣医大学研修医になるメリット
私は新卒で入ったので、ここからは、既卒で入った同期や後輩から聞いた話です。
既卒で入るメリットとしては、
なんとなくの治療で終わっていた、一般病院での診察ではなく、しっかり後を追える
CT検査やMRI検査があるので、診断ができることに喜びを感じる
カルテの書き方も、一般病院ではしっかり描かないところもあるので、その差に気づく
しっかり、上の先生から教えてもらえる
新卒がここを基準に思うとびっくりするよ、と言われました。
こういった、一般病院では通常行われていないことに気づくので、意識の向上心は新卒より強いと思います。
一般のいい給料を捨ててまで、勉強したいという気持ちで入ってきています。
慣れてしまうと、ただ時間を過ごすだけの新卒と異なり、明確な気持ち・目的を持って望むことができます。
まとめ
獣医の人生の中で一度でも経験しておくことをお勧めします。
それが初めであっても、途中であっても大丈夫です。
ですが、大学病院は、夜中になることもあり、歳を取ってからだと体力的にしんどいこともあります。
また、学生も多いので、既卒ではいるとしても、2−3年一般病院でやってから、大学の研修医を挟むのがいいかと思われます。
また、新卒ではいるメリットも多々ありますが、勉強がかなり大変という点はしっかり覚悟して入らないと、
せっかくの貴重な時間を無駄にして、ただ時間を費やすだけになってしまいます。