- 自分のパソコンで、犬と猫のレントゲン画像やエコー画像、CT、MRI画像が見れない?
それは.dcmというDICOMというファイルだからです。
ファイルを見ているとこの様な画像ファイルになっています。
皆さんに馴染みがあるのは、jpegやPNGなどではないでしょうか?
医療用のソフトは、ほとんどこのdcmという拡張子で、画像を扱うことになるので、
このDICOM:ダイコムを読み込むことのできる、dicomビューアーが必要になります。
- 自分の自宅のパソコンで、犬と猫の画像を見たい
- DICOMデータって、病院のパソコンでないと確認できないの?
- 犬と猫の検査結果を自宅のパソコンで勉強する方法を知りたい。
- 犬や猫のレントゲン、エコー、CTのデータを自分のパソコンでも見れる様にしたい!
- DICOMのデータを自宅のパソコンでも病院と同じように扱いたい!
毎日の診察で、レントゲン検査やエコー検査をしない日はありませんね。
動物病院での検査で得た画像を、自宅で見直したり、発表用にまとめたいことってありますよね。
検査機器ではDICOMデータとして、画像データを取り扱いますし、
病院内や、飼い主に説明する段階ではそのまま見せても問題ありません。
DICOMデータは非常に優秀で、コントラストや拡大、3Dモデリングなど、様々な編集が可能です。
画像データとしてだけで言えば、JPEGやPNGと変わりありませんが、編集ができないため、
わずかなコントラストの変化で見つけることができる病気を見逃してしまうことになります。
DICOMデータは、専用のソフトを使わないと、見ることができません。
macのパソコンを持っていれば、フリーのdicom ビューアーソフトを使うことができます。
発表の準備や勉強のため、症例の復習や勉強のために、病院で行った検査の結果を自宅でも扱えるようにしましょう。
病院でレントゲン検査機器や超音波検査機器、CT検査機器から、dicom形式で画像をダウンロード、エクスポートできる機能がついていますので、それを持ち帰りましょう!
現在の犬と猫の検査画像は、データとして扱われます。
つまり、このデータ:DICOMをうまく取り扱うことが、適切な結果を元に診断し、
検査結果の見逃しがない第一歩になります。
DICOMデータビューアーで最も有名なHorosの使い方について解説します。
こんな方におすすめ
- 犬と猫のレントゲン、超音波画像を自宅でみたい!
- DICOMデータを無料で扱えるソフトを知りたい!
- おすすめのdicom viewerを知りたい!
- Horosの基本的な使い方について知りたい!
ということがわかるので、ぜひ最後までお読みください。
私は、現在は獣医師として、主に整形外科手術を担当にして、働いています。
以前は東京大学で勤務し、学会でもアワード賞をいただきました。
その際に勉強になったおすすめの教科書をご紹介します。
詳しくは、『プロフィールや獣医師そらんの手術歴』をお読みください。
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管理者のプロフィール
こんにちは、獣医師そらあんです。 この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。 今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭 ...
続きを見る
獣医師おすすめ無料DICOMビューワーHorosでのXray:レントゲン、エコー検査の使い方、機能、操作方法
Horosをダウンロードしたら、次は使い方をマスターしましょう!
非常に簡単で、以前はOsirixを使っていた方であればほとんど同じです。
ダウンロードがまだの方は下記からどうぞ!
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参考獣医師必見!Horosのダウンロード方法と使い方:DICOMデータの無料ビューアー:macのおすすめdicom viewerフリーソフト
そらん犬や猫のCT画像・検査の勉強をするために、Horosをダウンロードしたい! 犬と猫のCT検査を勉強する方法を知りたい。 CTのデータを自分のパソコンでも見れる様にしたい! CTのデータのDICO ...
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初めてDICOMビューワーを使う方でも非常に簡単にデータを編集、操作できますのでご安心ください。
英語表示でも全く問題なく使えますが、日本語対応も可能です。
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参考獣医師必見!DICOMデータの無料ビューアー:macのおすすめdicom viewerフリーソフト:Horosを日本語対応にする方法
そらん犬や猫のCT画像・検査の勉強をするために、Horosをダウンロードしたけど 犬と猫のCT検査を勉強する方法を知りたい。 CTのデータを自分のパソコンでも見れる様にしたい! CTのデータのDICO ...
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本記事では、ダウンロードしたHorosのよく使う機能の使い方を解説します!
ここに解説する使い方さえマスターしておけば、日常的に使うことに困ることはありません。
データーベース画面でできる事
まずは、データベース画面で使う機能を確認しておきましょう。
データーベース画面はこの画面ですが、
- 患者名=Patient
- Modarilty=CR:レントゲン、US:エコー
- Patient ID
- 撮影日
などが、確認するところとなります。
下の画面はレビュー画面となりますので、ここで画像を見ることはありません。
なお、一番左は患者の名前で固定ですが、
それより右は
- Modarilty=CR:レントゲン、US:エコー
- Patient ID
- 撮影日
のタブのところをドラッグすると、左右を入れ替えることは可能です。
各患者をクリックして選択した上で、右クリックすると詳細な処理が可能です。
ここから使う機能は、
主に
- Export to JPEG
- Delete Selected Lines
になります。
JPEGとして図として保存したい場合は、Export to JPEGを選びます。
ここを選択すると、どの場所に保存するかを決めて保存可能です。
削除したい場合は、
Deleteから
OKで削除の確認をして、
青く表示されている、Remove the links
を選択して消してください。
JPEGではなく、DICOMデータとしてイクスポート(PC上に保存)をして、
USBなどで持ち運びたい場合は、
患者を選択して、この選択ラインをそのままデスクトップにドラッグしてください。
そうすると自動的にDICOMデータとして、保存されます。
このフォルダを見てみると、
このように、ちゃんと.dcmで保存されています。
では、次は、この選択した患者をダブルクリックして
操作画面に移ります。
検査結果画面でできる事
このような画面で左に日付別の検査結果、上に操作パネルが並びます。
主に使う機能はこの上の操作パネルに表示される4つです。
一番左のコントラスト
ショートカットキー:W
左から二つ目の移動
ショートカットキー:M
左から3つ目の拡大
ショートカットキー:Z
左から4つ目の回転
一番右の長さ
ショートカットキー:L
それ以外の編集ツールは、ボタンを押すことで出てきます。
次に画面周りの注釈を消したい場合は、
上の2D Viewerから、Annotationsからどの注釈を表示させるか選択できます。
画像を画面いっぱいに表示させたい場合は、
この状態で、
画像をダブルクリックすると、画面いっぱいに表示されます。
また、表示画面のサイズを実寸サイズに変えることも可能で、
特に骨折などに使うことが多機能です。
サイズを変更する場合は、
画面上で右クリックをするか、
上の操作パネルから、
2DViewerからScaleを選ぶことで可能です。
ここの、Actual sizeを選ぶと、実寸サイズで表示されます。
レントゲンやエコー検査では、2枚並べることも多いと思います。
そういう場合は、
ここの上の操作パネルの、Windowsから
好きなものを選ぶと反映されます。
この赤い枠が今選択している画面になります。
上の画面だと左。
この状態で、左の
Seriesをクリックすると、クリックした画面が表示されます。
また、下記の右の枠を選択している状態で、
上の操作パネルの、Seriesからも選択できます。
操作画面の、左のパネル上で右クリックを選択しても同様のことが可能です。
元のDatabase画面に戻りたい場合は、
Databaseをクリックすると、選択ラインの画面に戻ります。
本ブログでは、詳しく知りたい飼い主、獣医学生、進路や勉強に悩んでいる獣医師向けに、
出来る限り詳細に書いていますので、ぜひ他の記事もお読み下さい。
参考になれば嬉しいです。ここまでお読みいただきありがとうございました。