獣医大学の研修医を考えているけど、どこの大学がいいんだろう?
獣医大学によって、それぞれ、外科、内科、皮膚科など専科に分かれていたり、それぞれを経験、勉強する制度があったりします。
大学病院によっては、教育プログラムがしっかり整っているところもあります。
場所で選んだり、卒業大学にしたり、あえて別の大学で挑戦したり、給料で選んだり、先生で選んだり様々ですが、
今回は、各大学の研修医プログラムについてまとめました。
こんな方におすすめ
- 獣医大学の研修医を考えている学生や獣医師
- どこの大学の研修医になるか探している方
- 就職活動をしている学生・獣医師
Contents
獣医大学の研修医制度、募集要項のまとめ!17選!
全国の獣医大学
獣医学部がある大学は全部で17校で、そのうち11校が国公立大学です。
国立大学 10大学
- 北海道大学
- 帯広畜産大学
- 岩手大学
- 東京大学
- 東京農工大学
- 岐阜大学
- 鳥取大学
- 山口大学
- 宮崎大学
- 鹿児島大学
公立大学 1大学
- 大阪府立大学
私立大学は2018年度から岡山理科大学を加えて6大学です。
- 酪農学園大学 (北海道)
- 北里大学 (青森)
- 日本大学 (神奈川)
- 日本獣医生命大学(東京)
- 麻布大学 (神奈川)
- 岡山理科大学 (愛媛)
そしてそのそれぞれに、大学付属の動物病院があり、研修医が働いています。
北海道大学 動物医療センター
本センターで臨床研修を受けるには次のような制度があります。
第一は、各診療科で研修を受ける有給の「臨床研修獣医師制度」で、いわゆる“研修医”というものです。
第二は、正規の研究生として入学金や授業料を納めて指導教授の研究室に所属し、各診療科で研修を受ける「臨床研修生制度」です。
研修獣医師は経験に応じて“全科ローテーション”と“専科”があります。
全科ローテーションでは内科・外科を一定期間でローテーションし、基礎的な臨床技術や知識の習得を目指します。
専科では、専門診療科を選択し、さらに専門的な技術や知識の習得を目指します。
研修獣医師の募集は年2回(夏・冬)あり、書類選考と面接で選考されます。
獣医師と看護士の獣医療人の総合的な教育・研修に貢献すべく改善を図っております。全人的な獣医療人の育成は本センターの「基本理念」にとって重要な「目標」となっております。
学術方面の支援
院内セミナー
研修獣医師セミナ―(金曜日7:30~、月3回開催、自由参加)では各診療科担当教員や学内・学外講師により30分程度のセミナーを実施しています。研修獣医師のセミナー発表もあり、自分の診察した症例を復習し、討論をすることができます。
その他、腫瘍論文セミナー(月曜日7:30~、毎週、自由参加)、腫瘍セミナー(水曜日7:30~、毎週、自由参加)にて米国腫瘍学および放射線腫瘍学専門医の直接教育を受けることができます。
論文データベース・書籍の利用
北海道大学の有する学術論文データベースが利用可能で、ほとんどの獣医学関連論文と膨大な医学、生化・生理学などの論文が24時間閲覧可能です。
また、動物病院および獣医学研究科図書室の所有する書籍を24時間閲覧可能であり、毎年希望書籍を新規購入しています。
医局では研修獣医師一人ずつに引き出しつきの机が割り当てられ、個人のパソコンからもインターネット環境が利用できます。
パソコンは動物病院から貸し出しも行っています。
技術取得の支援
内科・外科とも担当制で、基本的に初診や手術で関わった症例を継続して診察していく形式です。
それぞれの疾患動物の診断・治療・経過を理解することが可能です。
また、X線読影や超音波などの一般的なものに加えてCTやMRIなどの先進機器による二次診療施設ならではの画像診断技術も習得可能です。
診察技術の習得
診察のための一般的診療技術、採血、留置などの基本的技術も新卒者には基礎から指導します。
細胞診、内視鏡検査、超音波検査など習得に経験と時間を要する技術も実際の症例を交えながらエキスパートの指導を受けられます。
超音波検査は内科研修で診療時間外に基礎練習から指導を受けることができます。
診察では特に造影超音波検査を用いた腹腔内腫瘤病変の悪性度判定などを行っています。
手術技術の習得
手術のために必要な基礎知識、麻酔管理などさまざまな症例を経験することで実践的教育をうけることができます。
実際の手術は各研修獣医師の臨床技術レベルに合わせ、皮膚の縫合からエキスパートの直接指導を受けることができます。
個人の技術と手術の内容にもよりますが、教員指導下での執刀医経験も可能です(飼主さんには許可をいただいています)。
手術内容は整形外科(前十字靱帯断裂、膝蓋骨脱臼、各種骨折など)、
腫瘍(体表腫瘍、肝臓腫瘍、副腎腫瘍など難易度が高いもの)、
神経外科(椎間板ヘルニア、環軸亜脱臼、脊髄空洞症など)、
一般外科(門脈体循環シャント、動脈管開存症、乳び胸など)が中心です。
給料と実生活
現在札幌市を中心とする札幌経済圏の総人口は約230万人と、十分な症例数を確保する立地条件を備えていながら、広大で自然が多いのが大きな魅力です。
家賃や物価など、生活費が高い地域ではありませんので、研修医とはいっても贅沢をしなければ生活に十分な程度の額が支給されます。
給料は臨床経験などから算定されますので、年数により変動します。
また、当直の手当や休日の日数により一か月の給料が変動します。各種保険、通勤手当が支給されます。
条件により給料は変動します。
症例数と手術件数
2019年度ののべ診察件数は、小動物のみで14,625件と全国でもトップクラスに入ります。
2019年の年間手術件数は810件であり、臨床研修に十分な症例数を確保できます。
手術ではとくに整形外科および軟部/腫瘍外科の症例が多くなっています。
手術の紹介症例は難易度が高いものが中心となりますが、一般的な手術症例も研修のための貴重な症例として受け入れています。
全科研修・専科研修の内容
- 内科研修
- 外科研修
- 麻酔・集中治療担当
研修医・動物看護師の募集
当センターでは、4月採用(春採用)と10月採用(秋採用)の年2回の募集を行っております。
帯広畜産大学
伴侶動物診療科では研修医(非常勤獣医師 / 有給)を下記のように募集しています。
研修プログラムは小動物外科専門医レジデントコースと伴侶獣医療総合ローテーションコースの2種類が用意されていますが,希望に応じて内科系のみや外科系のみ、不定期間の条件でも応募可能となっております。
すでに伴侶動物の臨床経験をお持ちの方でも、これから臨床に進んで行こうと考えている方でも、向学意欲のある方の応募をお待ちしています。
1.研修医コース
獣医免許取得者
臨床経験に基づいて給与設定いたしますが,獣医学生で卒業見込み年度の方も応募資格者に含まれます。
卒業見込年度の学生におきましては,国家試験合格後すみやかに合格証明書の写しを提出していただきますが,免許取得できない場合は採用決定取り消しとなります。
2.小動物外科レジデントコース
獣医師免許を有し,かつ2年以上の小動物一般臨床経験を有することと,その他応募資格基準があります。
勤務期間
1年~5年
ただし,1年ごとの契約更新,半年採用も可,
5年満期後の条件付き(半年以上の休業期間が必要)再雇用あり
勤務時間
8:00~16:45
ただし,60分の休憩時間が含まれます。
給与
給与: 基本給は月額23万円程度(手当等・税込)
手当: 通勤手当・住居手当・寒冷地手当あり
賞与: あり(6月期及び12月期)
保険: 社会保険・雇用保険あり
休日: 土日・祝日
岩手大学
岩手大学農学部附属動物病院では、臨床研修獣医師(有給)を下記のように募集しております。
本学の動物病院には小動物診療部と大動物診療部とがあり、この度は小動物診療部の内科系、外科系の臨床研修を希望する方を募集します。
小動物診療部には内科4名、外科4名の教員が配属しています。
基本 2 年の研修プログラムとする。
希望があれば 3 年目も 2 年目と同じプログラムで継続 が可能。
なお、開業動物病院等での勤務経験が 1 年以上の者で、十分な技術、知識がある と認められる者は、2 年目プログラムからの開始も可能。
1 年目
診療に関わる基礎的な業務を経験するとともに、さまざまな診療領域を体験し、自らの目指す獣医師について考える。
・前期半年
内科診療科 3 ヶ月、外科診療科 3 ヶ月のローテーションを行う。
それぞれの診療科においては、2〜3 週間ごとに各教員の診療業務に随行する。
時間があ るときはその診療科の他の教員の診療をサポートする。
2〜3 回、担当教員の稟告聴取を見学したのち、自ら主治医となり稟告聴取から行う。
稟告を聴取したのちはまず自ら検査方針、治療方針を考え、その方針について教員と相 談しながら診療を進める。
※手術、外科処置、内視鏡、生検などの習熟が必要な検査、処置、治療は教員の指導のもと見学あるいは実施する。
治療方針についても教員とのディスカッションを経て決定し、その説明も研修医が行う。
初診の患者については紹介元に電話と報告書にて報告を行う(報告書は作成し、教員の 添削を受ける)。
自分の担当した患者はローテーションで診療科が変更になるまで経過を責任をもって追 う。
内科においては教員、学生とともに「症例まとめ」に必ず参加し、自らの担当した症例 は自ら発表を行う。
また、IVC にも参加し、最低 1 例は発表を行う。
外科においては外科のゼミ(木曜日か金曜日)に参加し、ゼミ発表(論文や症例)を行 う 腫瘍症例の検討会(金曜日)には所属診療科を問わず参加する
・後期半年
前期に経験した診療科のうち、いずれかの希望する診療科を選択できる。
ただし、複数 の研修医が同時に同じ診療科を希望した場合には調整を行う可能性がある。
希望する診療科において、同様に 2〜3 週間ずつ各教員の診療に随伴する。
担当教員の担当の初診について、前期と同様に診療を行う。
各診療科の症例検討には必ず参加する。IVC には診療科を問わず必ず参加する。
※※1 年の研修の間に、可能な限りいずれかの学会で症例を 1 例発表を行う(東北地区三学会など)
2 年目
自らの選択した診療を中心に、専門性を獲得するための研修を行う。
通年 1 年目後期に選択した診療科のうち、特に自身の興味がある分野を中心に研修を行う。
曜日ごとに随伴する教員を決める。 時間が空いている時には、同じ診療科の他の教員の診療をサポートする。
自ら選択した分野の初診を積極的に受け持ち、経験を積む。 担当した症例の入院管理を学生とともに行う
※教員は研修医にある程度の処置、検査、(手術)を指導していくよう心がける。
各診療科の症例検討には必ず参加する。
IVC には診療科を問わず必ず参加する。
学会発表を 1 症例は必ず行う。
3 年目以降
2 年目と同じ研修を行う。 その他 学生への教育を心がける
資格
獣医師免許取得者(取得見込者含)
※獣医師免許取得見込者が免許を取得できなかった場合、採用を取消します。
給料
岩手大学臨床獣医師(時間契約職員)
本人の経歴により給与決定します。
時給1,200円~
※週30時間勤務
通勤手当支給、社会保険、雇用保険、獣医師賠償責任保険加入
東京大学
研 修 内 容 外科系あるいは内科系臨床獣医学(両系共通の研修プログラムも充実)
募 集 人 数 外科系(8名程度)、内科系(8名程度)
研 修 期 間 2年間(1年毎に更新)
待 遇 1 年目約18万円、2 年目約20万円(手取り額)
研修医プログラム
東京大学動物医療センターにおける研修医制度は、内科系診療科もしくは外科系診療科に所属するインターン方式を採用しています。
この方式だと担当医制とすることが容易で、一つ一つの症例を深く知ることができます。
また、飼い主さんとのコミュニケーションも 取りやすいという利点があります。
反面、内科インターンだと外科のことがよく分からない、外科インターンだと内科のことがよく分からないなど、 他の診療科で行っている診療技術について勉強できないという問題があります。
当センターでは、診療科の枠を越えて学習できるように、研修医向けの教育プログラムを取り入れています。
本プログラムは当センターの獣医師が臨床で役に立つ知識や技術を習得できる場を提供することを目的としており、各講義・実習への参加は任意です。
東京農工大学
当センターでは、2種類の研修プログラムを設けています。
*総合獣医研修医
非常勤職員として採用され当センターの全診療日で研修を受けます。
全研修期間は2年間、1年毎の更新があります。
研修は次の3つのコースから選ぶことができます。
【コース1】
・ON THE JOB TRAININGの中で、基本から応用までのオールマイティな専門知識や技術の向上を目的とし、全科を対象にローテーションにより診療補助を行います。
【コース2】
・1年目は、外科系、内科系または総合診療系・放射線系の3つのグループから希望するグループを選択し、各科の担当医に3ヶ月もしくは4ヶ月でローテーションを行います。
・2年目は、希望の診療科で専属として診療補助を行います。ただし、診療日以外は他科の診療補助を行います(出来る限り希望の科で診療補助ができるよう配慮します)。また、2年目で外科系から内科系などの移動も可能です。
【コース3】
希望の診療科で専属として診療補助を行います。ただし、診療日以外は他科の診療補助を行います(出来る限り希望の科で診療補助ができるよう配慮します)。
*単科獣医研修医
専門診療科の単一診療日に週一回スキルアップを目的として研修を受ける。研修期間は1年(更新も可)随時募集。登録を希望される方はこちらをご覧ください。詳しくは、担当専門教員にお問い合せください。
なお、平成31年度・令和1年度から総合獣医研修医は研修プログラムを大幅に変更し今までのコースに加えて、2つのコースを新たに設けますので、ご希望のコースを選択することが可能です。全研修期間は2年間、1年毎の更新があります。非常勤職員として採用され当センターで研修を受けます。
岐阜大学
岐阜大学動物病院は、大学付属動物病院の見本を目指します。
獣医師の教育もリスト化された項目に従って効率的に行います。
岐阜大学動物病院は、内科、外科、腫瘍科、神経科、麻酔科、産業動物科からなっております。
各診療科ごとに募集する時期、募集要項が異なります。
獣医療人として必要な基本姿勢・態度、経験すべき診察法・検査・手技、経験すべき疾患、経験すべき症状、経験すべき診療技術について、 細かなチェックシートで、バランスのよいトレーニングをおこないます。
勤務時間
月~金 週5日勤務 8時30分~17時15分
休日:土・日曜日、国民の祝日、年末年始(12月29日~1月3日)等
ただし時間外に勤務することもある。
内容
- 岐阜大学動物病院における診療。
- 新卒あるいは臨床経験の少ない者等については、初年度は各診療科を1年または6か月でローテーションし、それ以降配属された診療科にて診察業務を行う。
- 臨床経験があり一定の技術を有する者等については、初年度より各診療科で診療業務を行う。
- 学会等参加補助制度あり。
給料
新卒あるいは臨床未経験者については月約24万円(年俸制)
鳥取大学
鳥取大学では現在、研修医を募集しておりません。
山口大学
山口大学動物医療センターでは「動物と人間の福祉に貢献する」という理念のもと、以下の獣医診療を行っています。
当医療センターではこれら基本理念に賛同し、共に切磋琢磨できる意欲的な研修獣医師を募集しています。
- 高い倫理観と専門知識を有する獣医師ならびに獣医療人の教育
- 西日本における高度獣医療の拠点病院
- 世界に情報発信できる獣医療研究
山口大学動物医療センターで研修医が学ぶべき項目について記されています。
研修期間は各個人の状況にあわせて、1年から2年程度(もしくはそれ以上)とします。
I.小動物臨床における基本的な一般検査・診断手技を理解して実践できる。
II.小動物臨床に用いられる画像診断技術を理解して実践できる(画像診断・放射線)
III.小動物臨床における基本的な治療手段を理解し実践することができる
IV.小動物臨床における神経疾患の概要について理解する(脳神経科)
V.小動物臨床における腫瘍性疾患の概要について理解する(腫瘍外科・腫瘍内科)
Ⅵ.小動物臨床におけるその他の重要な疾患の概要について理解する。
給料
給与総支給額月平均約20~25万円(経験に応じて;労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険、時間外手当などを含む。)
学会、セミナー参加費は一部手当あり。
宮崎大学
- 伴侶動物臨床経験が2年未満の方は半年程度のローテーションで伴侶動物内科・外科研修
- その後は希望の診療科にて研修を実施
基本的に、研修医は月曜日から金曜日までフルタイムで勤務する研修獣医師のことです。経験年数に応じて、時給は異なりますが給与が支払われます。その代わり、土日祝日も研修医の人数に応じて当番があります。
研修医には、基本的には全ての科の診療の研修(ローテーション)をお願いしてあります。
宮崎大学農学部附属動物病院は、小動物診療だけでなく産業動物の診療も行っています。
研修期間中に、ある程度全科の診療科の研修が終了し、ある特定の診療科に絞った研修を希望される場合も診療科の教員と病院スタッフとの話し合い次第では可能となります。(専科の研修医という扱いになりますが、教員によっては専科の研修医を取れない診療科もあります。詳しくはお問い合わせください)
一般的に研修医というと、臨床経験の浅い先生に対する研修という感じがすると思いますが、これまでの宮崎大学の研修医は臨床経験者もそれなりに来ています。一般臨床はある程度できるようになったが、今一度スキルアップをしたいという先生にとっても最適な環境を提供しています。
研修期間
1~3年間(年度更新、延長可)
給料
月額 約15万円~約21万円(1日6時間・週5日勤務)
(経験年数に応じて決定)
- 他に通勤手当、時間外手当等有り
- 社会保険・雇用保険・労災保険に加入
- 宮崎大学教職員住宅に入居可(駐車場あり、家賃月額 2万円程度)
- 各種研修制度有(セミナー参加費補填、最大15万円/年、など)
鹿児島大学
鹿児島大学では、現在は募集は行われていないようです。
公立大学
公立大学は1校です。
大阪府立大学
当センターは多様な専門診療科を有する二次診療施設であるため、一つひとつの患者としっかり向き合い、確実な診断と適切な治療、そして入院看護にいたるまで、高度な診断や治療に取組んでいます。
当センターの使命は飼い主や獣医の皆様へ「あんしん」をお届けすることと考え、「スタッフ」、「施設」、「技術」、「プロジェクト」の観点から様々な問題に取り組んでいます。特にスタッフに対しては、講義実習形式の研修プログラムや関連学会への無料招待など充実の研修制度による教育、診療科のローテーションによる総合力の育成、診療に参加することによる経験に基づいた成長をこだわりとしています。当センターは関西唯一の大学附属病院であり、多様な専門診療科(腫瘍科、軟部組織外科、神経・整形外科、眼科、循環器科、内科)を有する二次診療施設です。そのため、患者としっかり向き合い、確実な診断と適切な治療、そして入院看護にいたるまで、二次診療施設として高度な診断や治療に取組むスタッフを募集します。これらの診療においては先輩の獣医師や大学教員、看護師が一丸となって、新しく仲間になる皆さまを全力でサポートいたします。
勤務時間
8:30 ~ 17:00
フルタイム勤務スタッフは業務の習熟後、月1-2回の土・日・祝日の当番(代休付与)および宿直業務(宿直手当あり)を担当いただきます。パートタイム勤務についてもご相談ください。
給料
月給 260,160円 ~ (※想定年収 3,121,920円 ~ )
新卒者は別途給与体制になります。臨床経験年数、臨床実績、学会や論文の発表実績、博士号や専門医などの資格の有無によっても優遇を検討します。いずれも大学の規定によります。
私立大学
私立大学とその所在地
私立大学は2018年度から岡山理科大学を加えて6大学です。
- 酪農学園大学 (北海道)
- 北里大学 (青森)
- 日本大学 (神奈川)
- 日本獣医生命大学(東京)
- 麻布大学 (神奈川)
- 岡山理科大学 (愛媛)
酪農学園大学
新卒者/初心者向け、中級者、上級者向けのプログラム有り
成果を症例報告などで年1回公表します。
成績良好な場合は年度末に雇用更新可能(更新は2回まで)
待 遇: 給与月額20万円 残業代有、通勤手当有、社会保険・雇用保険加入 当センター負担
獣医師賠償責任保険・健康診断受診料・放射線被曝線量検査料 北海道内学会発表に伴う出張旅費(年1回)
【伴侶動物医療部門】 内科・外科・腫瘍科・循環器科・神経科
【診療支援部門】 画像診断科・麻酔科・集中治療科
(複数の診療科をローテーションすることも可能)
北里大学
小動物臨床獣医学一般
募集人数 2名
研修期間 原則1年間(最長5年まで更新可能)
待 遇
2020 年度基本給:月額 245,900 円、賞与年 2 回、社会保険・雇用保険あり
その他 学会・セミナー参加補助、2年以上の研修者には海外研修 補助あり
日本大学
日本大学動物病院(Animal Medical Center: ANMEC)は文部科学省大学設置基準に基づいて獣医系大学に設置が義務付けられている教育・研究機関です。
従って、ANMECは社会に貢献できる獣医師の養成機関としての大きな役割を担っておりますが、大学病院として、飼い主の要望に最大限応じられる最先端獣医療を提供するのも重要な役割です。
2つの目的を達成するためにANMECは開設以来、施設と設備の充実に積極的に取り組んでおり、その結果、大学病院として国内有数の診療実績を上げております。
診療に携わる臨床教員はANMECにおける研究成果を積極的に社会に発信しており、獣医師の卒後教育と獣医療の発展に大きく貢献しております。
研修医制度
ANMECは獣医師に対して卒後臨床研修を行っており、農林水産省により研修機関として認定されています。その目的を達成するために、全診療科研修(2年間)と専門診療科研修(2年間)の計4年間の臨床研修プログラムを全国の獣医系大学に先駆けて確立し、実施しております。
ANMECセミナー
卒後教育の一環として、臨床獣医師(開業医、勤務医、研修医など)や学生を対象に一線で活躍している学内外をはじめ海外からの講師を招いてセミナーを開催しています。本セミナーは日本獣医師会の生涯研修プログラムに認定されています。
臨床基礎研修:内科,外科,放射線科,臨床病理科(血液科, 皮膚科含む)の各科をローテーションで研修します。
(臨床基礎研修の修了 者は専科研修医への応募資格が与えられます)
診療対象動物 主に犬,猫
予定人数 10名程度
日本獣医生命大学
研修期間が2年間(前期課程1年間・後期課程1年間)となり、研修修了者の中から、さらに研修期間1年間のアドバンス課程に進むことができます。
募集人数 10名(新卒、既卒問わず)
研修事項 臨床獣医学一般(研修プログラムは本学ホームページを参照)
処遇等 研修獣医師は常勤(週5日勤務)とし、研修獣医師就業規則に基づき勤務 ただし、月2~3回程度の宿直及び日直勤務を当番制で実施
臨床研修手当金:前期課程 月額18万円、後期課程 月額20万円
諸手当:①宿日直手当9,600円(土曜宿直1,700円加算) ②通勤手当
有給休暇、夏季特別休暇(6月~10月の間で5日間)、年末年始休暇、創立記念日
各種社会保険完備(健康保険,厚生年金,雇用保険及び労災保険に加入)
健康診断を年一回以上定期的に実施
学会、研究会等への参加費補助
当研修修了者が院長として開業した場合、出身大学を問わず本学同窓会が運営する 連携動物病院の称号の使用を申請することができる
麻布大学
麻布大学附属動物病院では、11科全ての診療科において研修を行い、総合的な診療能力の習得を目的とする全科研修獣医師(特任副手)および主治医として診療を担当し、かつ、臨床実習教育の補助を担当する(特任助手)、また各診療科において高度で専門的な臨床研修を目的とする専科研修獣医師を募集しています。
充実した環境の中で、各診療科の担当教員とともに症例の診療に取り組むことで、より実践的な知識、技術を身に付けることができます。
全科研修獣医師(特任副手)としての研修は新卒から臨床経験5年程度の獣医師を対象とした2年制のプログラムです(契約期間限度3年)。研修期間に経験する症例は多様な問題を抱えており、解決には高度な知識・正確な技術・それらを継続発揮できる持久力・体力が要求されます。自ら進んで困難に立ち向かい、スキルアップを目指す人材を求めています。
麻布大学附属動物病院の全ての診療科(内科/腎・泌尿器科/整形外科/画像診断科/呼吸器・循環器科/腫瘍科/腫瘍科(放射線治療)/眼科/神経科/皮膚科/感染症科)をローテーションし、指導教員と共に幅広い分野の紹介症例を担当します。
一つの症例に複数の診療科が合同で対応する機会も多く、他科の要請に診療科の垣根を越えて迅速に対応することも本学附属動物病院の特徴です。
担当症例の検査(骨髄生検、内視鏡検査、CT、MRI等)・手術における麻酔管理を担当します。重症例の麻酔管理には教員、専科研修医がサポートに付きます。
入院症例を指導教員と共に担当することで、術後管理・重症例のケアにおける要点、必要な手技を習得します。
(1)最初は治療・手技を補助しながら、要点を十分に学習する
(2)事前のシュミレーションで指導教員の許可を得たら、サポートを受けて実践する
(3)学生に対する教育、学会発表を経験し、治療・手技を自分の物とする
(1) 特任副手対象のセミナー
オリエンテーション:着任直後の5日間に集中開催
日常診療で必要となる診断・治療手技に関する集中講義・実習:カルテ記載法、調剤、検査依頼法、輸血、無菌操作、麻酔、画像診断など
(2) 各診療科が主催するセミナー(1回/月程度)
(3) 小動物臨床セミナー(7~8回/年程度)
(4) 学術交流協定校からの招聘教員セミナー(1~2回/年)
特任副手として在籍している先生方のリクエストに応じて、休診日に下記の実習を行うことが可能です。指導教員への実習依頼、日程調整、会場・材料・器具の準備など全てを特任副手の先生方に計画してもらいます。年度ごとに在籍者の個性が反映されたアットホームな実習が行われています。
- 心臓・腹部超音波検査
- 眼科検査実習、豚眼を用いた眼科手術実習
- 消化器・呼吸器の内視鏡検査
- 脳脊髄液、関節液の採取、評価法
- 局所麻酔・硬膜外麻酔・神経ブロック
- 骨モデルを用いた整形外科手術実習 等在籍期間中は年1回以上の学会発表または学術雑誌投稿による研修成果公表が義務付けられています。その際の学会参加費・交通費は研修教育費による補助が適応されます。
岡山理科大学
岡山理科大学では、現在研修医は募集されていません。